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宝石業界裏話(7)【鑑定会社で鑑定結果が違う!】

2017年12月29日宝石業界裏話

ダイヤモンドには鑑定書があります。

鑑定書とはダイヤモンドの品質基準を明記したものですが実は、その鑑定結果が同じダイヤモンドでも

鑑定機関が違うと違う結果が出ているのです。

宝石業界では常識なのですが、一般消費者の方にとっては、信じられないとんでもない事ですよね。

鑑定機関によっては正直な鑑定を出す会社と甘い鑑定結果を出す会社があるのですから。

つまり、『鑑定書がついていれば安心』なんていうのは全くの妄想です。

鑑定機関はすべて民間の会社ですので売上をとらなければ倒産してしまいます。つまり鑑定の依頼を多くもらわないと困るわけです。

鑑定の依頼を多くもらうには、同じダイヤモンドをより甘く鑑定する事なんです。

甘く鑑定するとは同じダイヤモンドでもグレード結果を高く評価して鑑定書を発行するという事です。

同じダイヤモンドでも、より高いグレード結果をだしてくれる方が宝石販売店にとってはありがたい事ですので、甘い鑑定を出す鑑定機関に人気が集まるというわけです。

しかしこれは全く消費者を馬鹿にした話であり鑑定機関だけでなく宝石販売店にも大きな責任があると思います。

国内最大手鑑定機関の1つでした(株)全国宝石学協会はダイヤモンドのカラーを意図的にかさ上げするなどの偽装鑑定問題が表面化し2010年10月破産しました。

『ダイヤモンド選び』に関しては注意しなければいけない事が山のようにあります。

今、あえて1点だけポイントを挙げるとすると、それはお客様自身の『眼』です。

まずは肉眼で美しさを確認。

そして顕微鏡などで拡大して見て下さい。

そのダイヤモンドの特徴をしっかり販売店に説明してもらうことです。

しかし、意図的ではないにしても鑑定機関によって甘い結果を出すところは未だにたくさんあります。

くれぐれも鑑定書の結果だけでダイヤモンドを決めないで下さいね。

それは、中身を見ず(性格を無視して)履歴書だけで結婚相手を決めてしまう事と全く同じです。