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鍛造結婚指輪の作り方

2019年7月20日指輪

・鍛造結婚指輪の作り方
鍛造指輪は、江戸時代に日本刀を作っていたのと同じ作り方です。伝統的な刀鍛冶は、熱した鉄を何度も折り返し鍛錬することで1本の日本刀を作り上げます。鍛造指輪も、地金から金属を叩きながら作り上げるという点で、日本刀と同じ作り方をしています。鍛造指輪には、「型鍛造」と「自由鍛造」という2種類の作り方があります。地金をハンマーで何度も叩くことで金属の強度が増し、キズのつきにくい丈夫な結婚指輪になります。

・下準備を丁寧に
鍛造指輪を作る前に、下準備が必要になります。金属をハンマーで叩いて空気を抜き出すことで地金を丈夫にする製法ですから、下準備をする段階が一番時間がかかります。地金に対する下準備をどれだけ丁寧に行うかで仕上がりが違ってきます。鍛造指輪の作り方は、うどんをこねる作業とよく似ていると言われます。うどんも、細長く切る前に足で踏んだりして生地の中から空気を押し出すことで、もちもち食感の粘りのあるうどんが出来上がります。うどんも鍛造指輪も、見えないところに手がかけられているのです。

・板状に成型
地金をハンマーで叩いて板状に伸ばしたら、結婚指輪へと成型します。板状の地金は、「型鍛造」と「自由鍛造」という2種類の作り方に分かれます。型鍛造は、ドーナツ型から結婚指輪にする方法です。自由鍛造のほうは、細長く圧縮した金属の端と端を接続してリング状にします。型鍛造と自由鍛造、どちらが鍛造指輪に適しているかですが、ジュエリー職人の得意な製法が選ばれるでしょう。型鍛造と自由鍛造で、よりリングを作りやすい方法が選択されます。

・型鍛造の作り方
型鍛造で作る場合、ジュエリー職人は板状に伸ばした地金をドーナツ型にくり抜きます。ドーナツ型の地金を立体的に起こしてから、リング状にしていきます。ドーナツ型のリングから作られますから、型鍛造には指輪の継ぎ目ができません。継ぎ目のない鍛造指輪を作りたいときには、型鍛造の製法が選ばれます。継ぎ目のない型鍛造は、つけ心地がなめらかなのが特徴です。

・自由鍛造の作り方
自由鍛造のほうは板状の地金をプレス機にセットし、上から圧力をかけて平たくします。はみ出た余分な地金を取り除き、ジュエリー職人が細長い金属を丸めて指輪の形にします。自由鍛造の場合は継ぎ目ができますから、リングの継ぎ目が目立たないように接続する手間がかかります。しかし、鍛造指輪のデザインによっては自由鍛造のほうが作りやすい場合があります。鍛造指輪はシンプルなデザインが多いように思われがちですが、自由鍛造では曲線的なデザインが可能になります。

・鍛造指輪の完成!
型鍛造も自由鍛造も同じように、最後の仕上げでジュエリー職人は結婚指輪に磨きをかけます。とくにリングの内側は、つけ心地が良くなるようになめらかに仕上げていきます。リングの外側にデザインを施しますが、内側にも指にリングの金属の角の部分があたらないように調整が必要です。ほかにもリングの内側には、結婚記念日や新郎新婦のイニシャルなどがきざみ込まれます。ジュエリー職人が全体的なデザインのバランスを考えながら、鍛造指輪を完成させます。

・デザインに合わせて選ぼう
結婚指輪を作る途中で型鍛造と自由鍛造という2種類の工程に分かれますが、最終的な作業はジュエリー職人が丁寧に行います。型鍛造と自由鍛造とでどちらの作り方を選ぶかは鍛造指輪のデザインにもよりますし、ジュエリー職人の得意な製法で作られる場合もあるでしょう。どちらの方法で作られたにしても、丈夫でつけ心地の良い結婚指輪に仕上がります。