二人で頭を抱えて…

サプライズプロポーズといえば、男性が女性に内緒でダイヤモンドのリングを用意して、特別な場所で跪いて…そんなイメージですよね。
最近では、デザインは女性に決めさせてあげたいという理由から、ルース(ダイヤモンドだけの状態)でのプロポーズなどもとても人気でございます。
そんな中、今回は完成した状態のリング(そしてとてもデザイン性のあるもの)でのプロポーズにこだわったお客様のお話です。

まず男性お一人でご来店してご婚約指輪を購入し、プロポーズ後女性とご来店頂きご結婚指輪も購入される。そんな流れが多いですが、今回は順番が逆でした。
お二人でご来店頂いて、ご結婚指輪を決定後、別日にご主人様がこっそりご来店されてのご婚約指輪のご相談です。

通常だと、私はお相手様のお顔や雰囲気を存じ上げないまま指輪のご相談をさせていただきますし、もちろん未来のご結婚指輪のデザインはわかりません。
ですが今回はお相手様にお会いしておりますし、ご結婚指輪のデザインありきですので重ね着けも意識したデザインをご主人様とご一緒に考えていきます。

ご結婚指輪は少し珍しい形状の逆S字。
そしてご主人様のご希望として、ご婚約指輪は
「風のような、波のような、爽やかに流れるイメージ」。
デザイン画の段階で、明らかにシンプルなデザインでない、かなりデザイン性のある仕上がりが予想されましたが、お相手様にお会いした経験から
「ご主人様が一生懸命考えて下さったこのデザイン、イメージにぴったりで絶対にお喜びになりますね！！」と、自信を持ってお勧めいたしました。

「ご婚約指輪に合うご結婚指輪を…」でなく「ご結婚指輪に合うご婚約指輪を！」

男性同士、私とご主人様で奥様のことをイメージしながら、頭を抱えて造り上げた、私にとっても、とても思い出深いご婚約指輪になりました。