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神前式でも結婚指輪は交換できるのか

2019年5月4日婚約、結婚

・神前式で結婚指輪を交換してもよいのか
現在の結婚式というのは、完全に欧米スタイルと言ってもよいでしょう。指輪の交換も元は日本の文化ではありません。明治時代に導入され、戦後からは普通に行われるようになった儀式です。では、日本の結婚式の定番と言っても過言ではない神前式を行う場合、現在では当たり前のようになっている結婚指輪の交換を行ってもよいのでしょうか。

・昔は結婚指輪自体存在していなかった
日本の場合、江戸時代までは結婚指輪という物自体存在しておらず、結婚式で行うのは三三九度が夫婦の誓いとされてきました。では、いつごろから日本に伝わってきたのかというと、もちろん開国を行って、どんどん異国の文化が流れ込んできた明治時代からです。そもそも日本では、神道と仏教以外の宗教は禁止されていたので、キリスト式の結婚式を行えば処罰されてしまいます。それが解禁されて、初めてキリスト教方式の結婚式が初めて行われたのが明治6年なのです。

指輪の交換という儀式は、明治30年ごろから徐々に浸透してきたと言われています。それでも戦時中までは、日本の伝統文化を大切に守ってきた国民が多かったので、日本式の結婚式が主流だったのです。戦争が終わり、どんどんと日本が欧米化していくにつれ、新しい外国の文化に流される人が多くなったことにより、現在では定番の儀式となりました。もちろん決まっていることではないので、やりたくない人は指輪の交換をしなくても問題はありません。

・神前式で指輪の交換は可能か
始めに結果から言ってしまうと、神前式で結婚指輪の交換をすることは可能です。しかも現在では当たり前のような儀式になっているので、どのような方法で結婚式を行っても、結婚式自体行わなくても、結婚指輪はしっかりと交換する物として定着しています。そのため、昔は既婚者である証しがお歯黒であった時期もありましたが、現在では左の薬指に指輪をしているかどうかで既婚者であるか見分けられるようになりました。

最近はリング自体も和風な感じの作りにできるようになっているので、神社で和装の結婚式を挙げる場合には、リングを和風な感じでイメージしてオーダーメイドすることもあるのです。昔は宗教的な面が強かったのですが、最近では全くと言ってよいほど宗教的な要素は無くなってしまいました。本来ならキリスト教徒が行うような儀式なのですが、宗教や思想信条に関係なく行われる定番の儀式なのです。

・どのタイミングで交換するのか
神前式は厳かに行うのが作法なのですが、どのタイミングで結婚指輪の交換を行うのかわからない人もいるでしょう。そこで大体の流れを見ていきたいと思います。まず参列者が神殿に入る参進が行われます。次に手水と呼ばれている儀式を行うのですが、これは神社に参拝する人が手と口をすすぐのと同じです。それから新郎新婦が入場し、身を清める修祓を行います。

さらには斎主一拝、祝詞奏上、三三九度が行われるのですが、この後で指輪の交換を行うことが多いでしょう。神社での結婚式というのは、全ての儀式に意味が込められているのです。そのため、大半の人はこのような流れで行うようになるでしょう。少し前でも触れたように、指輪の交換は絶対に行わなければいけないわけではありません。よって結婚式では省略してしまい、他の場所で交換してもよいでしょう。また、場所によっては指輪交換がNGの神社もあるようですので、念の為、確認しておきましょう。

まとめ: 神前式でも当たり前に行う結婚指輪の交換
明治時代から始まっている結婚指輪の交換ですが、戦前まではあまり行われていませんでした。それが現在では、キリスト式の結婚式に限らず、神前式でも普通に行われていることなのです。もちろん強制ではありませんが、現在では行う人が大半を占めていると言えるでしょう。どのタイミングで交換するのかもある程度きめられているので、きちんと説明を受けることが大切です。神社での結婚式は、全ての儀式に意味があることも知っておくべきでしょう。