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人類はいつから金属を鍛え始めたのか?

2018年1月4日鍛造製法

 

鍛造で造られる製品

鍛造とは、金属を叩いたり押しつぶしたりして鍛えることで、高強度の製品をつくる技術です。そんな鍛造品は私たちの身の回りにたくさんあります。

<産業用部品>ベアリングレース、フック、ボルト、ペグ
<工具>レンチ、スパナ、ペンチ、鉋、のこぎり、のみ
<自動車>ベアリングレース、コンロッド、タイヤホイール、クランク軸、ギア類、ベアリングレース
<電車>レバー、歯車、主軸、コンロッド、クランク軸
<その他>航空機部品、装飾品 (指輪など)、ナイフ、フォーク、ペグ、お釜、はさみ、爪切り

もはや鍛造なくして私たちの生活は成り立ちません。

 

鍛造の深い歴史

現代の私たちの生活になくてはならない鍛造品ですが、鍛造そのものの技術はどこから始まっているのでしょうか?実は、鍛造の歴史は想像以上に深いものでした。

その歴史は、今から6000年以上前に遡ります。金属を加工するために用いられた、はじめての方法が「鍛造」だったということになります。ちなみに、金属を溶かして金型に流し込み固める技術は紀元前3600年ごろに誕生しました。

エジプトやメソポタミアでは、天然の金銀や銅で鍛造の礼拝対象物や装飾品、武器などを造っていました。その後、斧や鍬などといった農耕具として大量生産が求められるようになりました。

やがてインドへと伝わり、それが紀元前10世紀ごろと言われております。そして、中国、イランといったような流れで鍛造は伝わり、日本に伝わってきたのは、弥生時代と言われています。

日本では、大陸から鉄が持ち込まれたことにより農耕具や狩猟具、戦道具などに鉄が用いられます。特筆すべきは、平安時代に完成した日本刀です。日本刀をつくる技術は世界的にみても優れており、これを基にして日本の鍛造技術は進化してきました。

そして、やがて時代と共に日本は成長していき、鍛造という製法もその時代に合わせて進化していきます。明治時代で言えば、自動車の発展にとてつもない影響を与えていますし、現代で言えば、飛行機や半導体製造装置、更にはロボット製造にまでこの鍛造は使われています。

従って、この鍛造という金属加工方法の歴史は非常に昔からある方法にも関わらず、現代にまで伝わる画期的な加工方法の一つなのです。

 

日本の鍛造技術について

近代の日本の鍛造業は、1950年代に欧米技術を導入し、1970年代に需要を拡大させました。そして、コスト削減や切削品の鍛造化を行い、2000年代にはIT化やクオリティ向上に努めました。

材料や製造コストが高い日本は、安価で高精度な製品を製造しなければ世界の土俵に立つことは出来ません。鍛造は、経験と熟練した技術といった職人の領域というイメージかもしれせんが、これは今やひと昔前の考え方になってきています。

自動車部品などにつかわれるための複雑かつ高精度な製品を欠陥なく低コスト・軽量で作り上げるという要求に応えるためには、鍛造品そのものの技術のみならず設計・型技術・材料技術・周辺設備などのあらゆる改善とプロセスの管理が重要になってきます。そのためには、科学的な検証が不可欠です。

このように常に進化が求められている鍛造業ですが、冒頭からお話しをしてきたように、鍛造品は現代の生活にはなくてはならない存在です。鍛造によって得られる高い靱性と強度を利用して、さまざまな製品を生み出し安全に利用することができています。

伝統のある日本の鍛造技術は、進化を続けながらこの先も残り続けることでしょう。

 

鍛造指輪のルーツとは?

結婚指輪は、古代ローマの風習が起源といわれています。当時は結婚をする女性の親に、婚約の証として鉄の輪を贈っていました。この鉄の輪が結婚指輪として広まるきっかけになったのは、キリスト教と深く関わっています。9世紀にローマ教皇のニコラウス1世が、指輪を結婚の証として、夫は高価な指輪を妻に贈ることを奨励したのが始まりとされています。記録によるとニコラウス1世は鉄の指輪、花嫁は金の指輪を結婚の証として指にはめていたとの事です。このようにして鍛造指輪が結婚式で交換される風習が始まり、13世紀ごろにはヨーロッパに定着しました。

現在の結婚指輪にはプラチナが使われていることが多いのですが、この時代は高価な鉄が結婚指輪にふさわしいとされており、鍛造で鍛え上げた鉄の強さは、愛の強さを証明するものと考えられていたのです。

指輪の円環は途切れることのない愛を象徴しています。左手の指に結婚指輪をはめるのは、古代ギリシャの時代から左手の薬指は心臓と「愛の静脈」と呼ばれる血管と結ばれており、感情の中心が心臓にあると信じられていたからです。左手の薬指は、永遠の愛を約束するのに相応しい指とされています。

 

永遠の愛の証でもある「鍛造指輪」

このような長い歴史を経て、日本にも結婚指輪を交換する習慣が根付くようになりました。日本に結婚指輪の習慣が根付いたのは、海外との交流が盛んになった戦後からです。そして日本でも、鍛造指輪の製作にこだわるブランドが、高い支持を得ています。鍛造の指輪は鋳造の指輪と比べて耐久性が高く、毎日身に付けて家事や仕事をしても歪んだり壊れたりしにくい為、永遠の愛を誓う結婚指輪に相応しいからです。優れた技術を誇る鍛造職人が、一つ一つ心をこめてプラチナや金を鍛え上げ、心をこめて結婚指輪を製作しています。

 

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